取り入れたいエステメニューとは? 売れるメニューの作り方
エステメニューは、エステサロンのイメージに直結するものです。サロンの強みが反映されたメニュー設計と、それをわかりやすく顧客に伝えられるメニュー表作りにこだわる必...
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業務用エステ機器情報コラムColumn
エステサロンの運営において、集客は欠かせません。しかし、闇雲に集客を行うだけでは、十分な費用対効果が得られない可能性もあります。今回は、エステサロンの集客方法に関する情報をまとめました。どんな方法があるのかだけでなく、集客を考える上で大切なポイントも含めて解説します。
まずは、エステサロンにおける集客の現状と課題から確認していきましょう。
エステ業界の市場は2020〜2022年にかけ、新型コロナウイルスの流行による外出自粛の影響を大きく受けました。2023年以降は徐々に回復に向かうことが予想されますが、コロナ禍を経てセルフエステや自宅で使用できる美容家電も増えています。
エステ業界はこれまで通りではなく、時代の変化に合わせたサービスの展開やアプローチが必要になるでしょう。
そうした状況の中でエステサロンを長く続けていくためには、自店舗の魅力をアピールする集客努力が必要です。特に近年はSNSが普及しており、従来とは異なる顧客へのアプローチが求められています。時代の変化にうまく対応しながら、効果的な広告・宣伝を行えるかどうかが集客のカギです。
新規顧客の集客には、広告費用としてたくさんのコストがかかります。多くの費用をかけた分、一度来店してくれた顧客がリピーターとして徐々に増えていくことで、安定したサロン経営につながります。
しかし、新規顧客の集客に力を入れても、リピーターが増えずに早いうちから経営が立ち行かなくなるケースも少なくありません。顧客がリピーターとして定着するための工夫も、エステサロンに必要な集客努力の一つと言えます。
集客に悩むエステサロンは少なくありません。ここでは、集客が成功しない理由としてよく挙げられるものを4つご紹介します。
集客がうまくいかない理由として、サービスの質自体が原因である場合があります。エステの技術も重要ですが、他にも問題があるかもしれません。顧客目線でサービス全体に課題がないかを見直しましょう。
サービスを見直す際のポイント
コストをかけて新規顧客を獲得しても、リピーターとして再来店してもらえなければ利益率が上がりません。リピート率が低いと感じる場合は「新規利用とリピート利用で価格やサービスに差がありすぎないか」「リピートすることでのメリットを用意しているか」を見直してみましょう。
自身のサロンの近隣に競合サロンがある場合は、ターゲットが吸収されていることも考えられます。競合と差別化をはかり、自身のサロンならではのメリットをつくることが欠かせません。近年は美容家電などの普及により、サロンに通わずに自宅で済ませようという人も増えています。その中で集客を狙うためには、アピールポイントの追求が非常に重要です。
質の高いサービスを提供していても、広告・宣伝によって外部にアピールできなければ集客が見込めません。継続的な集客によってサロンを長く経営していくためには、サロンの魅力を効果的にアピールできる広告・宣伝に力を入れることも重要です。
ここからは、エステサロンの集客におけるポイントや注意点をご紹介します。
まずは、ターゲットを明確化することから始めましょう。これはエステサロンに限らず、どんなサービスの集客においても共通して大切な手順です。「どんな人に来店してほしいか」を具体的に想定し「その人が求めるサービスやメニューは何か」「どう呼びかければ来店してもらえるか」を考えてみましょう。
「幅広い人に来てほしい」とターゲットをしぼらずにいた場合、誰にも届かない中途半端な結果となってしまいがちです。できるだけターゲット像を具体化し、まずは「一人に確実に刺さるPR」を目指してみましょう。
他店にはない自店舗ならではの強みを明確化することも重要です。自店舗に来ることで、どんなメリットが得られるのかを積極的にアピールしましょう。明確化したターゲットと掛け合わせることができれば、さらなる集客も期待できます。
集客は、費用をかけた分だけ効果が出るものではありません。集客に力を入れる場合は、サロン運営に影響のない範囲で予算も設定しておきましょう。限りある予算の中でも、最適な方法を選び取っていくことで効果的な集客につながります。
ターゲットや自店舗の強みを明確化する上で欠かせないのが、顧客の声です。口コミをチェックしたり、アンケートを実施したりすることで、何が自店舗の強みなのか、何が欠けているのかを知ることができます。
また、広告・宣伝にサービスを利用した顧客の声を引用することも一つの手段です。自店舗の魅力に説得力が増し、集客にもいい影響を与えてくれます。
エステサロンで、より多くの集客を目指すためにおすすめの方法について紹介します。
今ではインターネットを活用してエステサロンを探すことが当たり前となっています。そこで欠かせないのが、ホームページの作成です。
しかし、ただサイトを作成するだけでは効果的とは言えません。より見つけてもらいやすくしたり、アクセスしたユーザーを予約へと促したりするための工夫が必要です。
Googleなどの検索エンジンでホームページが上位表示されやすくなるよう、工夫を凝らすことを「SEO対策」と言います。
検索エンジンでサロンに関する検索をかけた際、上位表示されればされるほど、自店舗のホームページにアクセスする人が増え、集客につながります。ホームページを作成する際は、上位表示を目指してSEO対策を施すことも重要です。
「ユーザーフレンドリー」とは「利用者にとって使いやすい」という意味です。エステサロンのホームページも、せっかくアクセスしてもらったのに「知りたい情報が載っていない」「予約フォームがわかりづらい」などの課題があれば、集客につながりません。
ユーザー目線で「どんな情報が必要か」「どんな予約フォームなら使いやすいか」などを考え、ユーザーフレンドリーなデザインを目指しましょう。
ホームページだけでなく、ブログによる情報発信もおすすめです。ブログを運営する場合は、以下の点に注意してみましょう。
ブログで集客を目指す場合、定期的に更新を継続することをおすすめします。記事の更新頻度の高さは、ユーザーの信頼度につながるからです。
たとえば、2年前で更新が止まっているサロンと、最新の美容機器や施術に関する記事を常に更新しているサロンであれば、後者のほうが「新しく正確な情報を発信している」と信頼感が高まるでしょう。
また、さまざまな記事をアップするほど、幅広い検索ワードにアプローチできます。その結果、多くのユーザーの目にとまりやすくなるでしょう。
ブログを更新する際も、検索キーワードを活用した記事作成を心がけましょう。
たとえば「痩身エステが気になる人」は検索エンジンを使って「エステ 痩身 効果」といったワードで検索をかけることも考えられます。そうした検索されやすいキーワードを盛り込んだ記事を作成することで、潜在的に「痩身エステに行きたい人」がブログにアクセスする可能性を高められます。記事内にサロンの情報も盛り込み、予約への導線を作っておくとなおよいでしょう。
「ポータルサイト」とは、インターネットを利用する際に最初にアクセスするサイトのことです。自宅近くのサロンや、評判のいいサロンを探すための検索サイトも「専門型ポータルサイト」と呼ばれます。こうした美容に特化したポータルサイトへ広告を出稿することで、集客を試みる方法もあります。
広告における「ターゲティング」とは、特定の条件に当てはまる人に狙いを定めて広告が表示されるようにすることです。
ターゲティング広告を活用することで、サロンのある地域に暮らしている人や、エステサロンに興味がある人にしぼって広告を表示させることができます。狙いを定めることで、無駄な広告コストを抑えることも期待できます。
広告を出稿する場合に欠かせないのが、効果測定です。出稿前にクリック数や広告からの来店予約数などの数値目標を立て、出稿後は目標達成状況を定期的に測定しましょう。目標が達成できない場合は課題を探し、広告を見直すことで改善が期待できます。これを繰り返すことで広告をブラッシュアップしていくと、より効果的です。
近年はSNSでサロンを探す人も増えています。集客においても、SNSの活用がおすすめです。
総務省の「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、全年代においてInstagramを利用している人の割合は約50.1%です。特に20代は73.3%、30代は63.7%、40〜50代も40%以上と、エステサロンを利用する年代の利用率も高いため、上手く活用すれば集客効果が期待できます。
Instagramは視覚的に訴求できる点が特徴です。ハッシュタグをつけて顧客の事例などを写真で投稿すれば、サロンを探している人へ効果的にアプローチできるでしょう。
Facebookも、全年代の中で30代の利用率が46.5%と最も高く、次いで40代が38.2%と、社会人層の利用が多い傾向にあります。写真や動画、文章やイベント機能なども活用できるため、顧客と深いつながりを築きたい場合におすすめです。
SNSによる集客戦略の一つに、キャンペーンやコンテストの実施が挙げられます。エステサロンであれば、コメントやフォローで特典が受けられるキャンペーンを実施してみましょう。キャンペーンを行うことで「SNSをチェックしてみよう」「フォローしてみよう」と思う人が増えるだけでなく、顧客とのコミュニケーションも活性化します。
「Google ビジネスプロフィール」とは、Google上にビジネスプロフィールを作成することで、Google検索やGoogleマップ上にお店が表示されるサービスのことです。サロンの基本情報やホームページなどを登録すると、よりユーザーに情報が届きやすくなることが期待できます。
Googleビジネスプロフィールには、口コミやレビュー機能があります。高評価の口コミが多くなれば印象が上がり、集客にもつながるため、サロンを利用した顧客に積極的にお願いしましょう。レビューをすることで次回来店時の割引やポイントをプレゼントするなど、ちょっとした特典をつけることで、より多くのレビュー獲得につながるでしょう。
Google マップでの検索結果でより上位に表示されたり、さまざまなワードで表示されたりするための対策「MEO(Map Engine Optimization)」にも取り組んでみましょう。
MEOの基本としては、Google ビジネスプロフィールの情報を充実させる、投稿機能を活用する、口コミを増やす工夫をするなどが挙げられます。
エステサロンの集客を成功させるには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
エステサロンの集客にはさまざまな方法がありますが、予算をかけて多くの手段をとれば効果が出るわけではありません。自身のサロンの特徴やターゲットをよく把握した上で、効果的な集客方法をある程度しぼり、集中的に取り組むことが重要なポイントです。
集客においては、オフライン、オンラインかかわらず顧客とのコミュニケーションも重要です。店頭ではもちろん、SNSで交流したり、口コミに返信したりと、新規顧客、リピーター両方とのコミュニケーションを大切にしましょう。丁寧なコミュニケーションが顧客からの信頼や集客につながることも大いにあります。
集客アップを目指して何かを始めたとして、すぐに結果が出るとは限りません。広告やSNSでの発信など、継続的に取り組むことで、徐々に成果が現れるものです。効果が出ないからとすぐに見切りをつけるのではなく、一つの集客方法で改善を繰り返し、継続することも大切です。
エステサロンなどの美容業界は、施術も集客方法もトレンドにも大きく左右されます。今の流行に合わせることはもちろんですが、未来を見越した取り組みが進められれば、競合とも差をつけることができるでしょう。集客に繋げるためには、常に情報収集に取り組み、未来のトレンドを見越して動いてみることも重要です。
エステサロンにおける集客成功のカギは、自身のエステサロンの特徴やターゲットをしっかりと押さえた上で、最も効果的な方法を見極めることです。手当たり次第に取り組むのではなく、効果が期待できそうな方法にしぼって継続してみましょう。本記事を参考にしながら、自店舗によって最適な集客方法を検討してみてください。