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業務用痩身機器の種類について解説

エステサロンでは、医療行為にあたらない範囲で痩身に関する施術が可能です。痩身メニューを取り入れたいものの「施術の種類が多すぎて判断がつかない」とお悩みのサロン経営者の方が多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、業務用痩身機器の導入です。今回の記事は、業務用痩身機器の種類や選び方について解説します。

業務用痩身機器の選び方

まずは、業務用痩身機器の選び方におけるポイントからご紹介します。

新品購入、レンタル、中古の選択

業務用痩身機器を導入する方法は「新品購入」「レンタル」「中古」の選択肢があります。

新品購入のメリットとデメリット

新品購入の一番のメリットは、新品の状態の機器が利用できる点です。保証や保険などがついているものであれば、何かトラブルがあった際や、万が一故障した場合も安心して対処できるでしょう。

デメリットとしては、初期投資としてまとまった費用が必要となる点が挙げられます。また、固定資産税や動産保険料の支払いが必要となる場合もあります。

レンタルのメリットとデメリット

痩身機器は、レンタル利用することも可能です。新品購入よりも安価で機器が利用でき、固定資産税もかかりません。好きなタイミングで機器を入れ替えたり、返却したりできる点でも利用しやすいでしょう。

ただし、初期費用は安価ですが、使用が長期間となれば、新品購入よりも費用がかかってしまうことも考えられます。また、レンタルでは返却が前提となるため、宣伝広告時にレンタルした痩身器具による施術メニューを記載すると、状況によっては機器を返却してしまい広告に記載している施術メニューが提供できないという事態になる可能性があることにも注意が必要です。

中古購入のメリットとデメリット

中古購入の場合もレンタルと同じく、新品よりも安価で機器が利用できるのがメリットです。

中古のデメリットは、最新機能を搭載した機器が手に入りづらい点が挙げられます。美容機器は日々進化しているため、最新の機能を備えているかも重要なポイントです。また、機器の状態が最良ではないことも考えられます。比較的安価で入手できる中古の機器ですが、利用する場合は、デメリットも踏まえておきましょう。

痩身機器の主な種類

ここからは、痩身機器の主な種類についてご紹介します。

キャビテーション

キャビテーションと呼ばれる機器によって、脂肪細胞の周りの液体に圧力をかけ続けると、気泡が発生し弾けます。気泡が破裂すると、その衝撃で脂肪細胞膜が傷つき、細胞の中の中性脂肪が外にあふれ出します。これをリンパなどに流すことによって脂肪細胞自体を小さくさせることができるため、サイズダウンの効果が期待できます。

仕組みと効果

脂肪が気になる部分にキャビテーションの機器をあてると、超音波によって体内の脂肪層に気泡が生じます。その気泡がはじけることで、脂肪細胞の中の遊離脂肪酸が排出されやすくなる仕組みです。

超音波が脂肪細胞に直接アプローチするため、オールハンドによる施術と比較して、短い期間で効果が期待できます。部分的な脂肪やセルライトが気になる場合にも利用できます。

サロンでの使用例

キャビテーションは、二の腕や太ももなど、気になる部位に部分的にアプローチする施術に向いています。老廃物の排出を促すハンドマッサージやラジオ波などと、セットメニューとして提供するのもおすすめです。

電磁波機器

電磁波機器を使用した痩身機器には「電磁パルスマシン」「EMSマシン」などがあります。

仕組みと効果

電磁波機器を使用して体に磁気や電流を流すことによって、筋肉を動かすことができます。収縮・緩和を繰り返して筋肉を鍛え、基礎代謝量を増やすことで痩身が期待できる仕組みです。

特徴は、筋肉を鍛えることに着眼している点です。筋肉量が増えることで、ボディラインが美しく整うことも期待できます。また、基礎代謝から向上させるため、太りにくくリバウンドが起こりにくい体づくりにもつながります。

サロンでの使用例

電磁波機器は、脂肪を減らすだけでなく、ボディラインを整えたい人や、引き締まった筋肉をつけたい人向けの痩身メニューでの併用がおすすめです。先進の機器では、インナーマッスルに電磁波が届くものも登場しています。顔のむくみやたるみにアプローチできる電磁波機器もあるため、セットメニューを展開することもできるでしょう。

吸引機器

吸引機器を使った痩身エステもあります。エステサロンにおける吸引は、超音波(キャビテーション)、RFなどを使用したあと吸引力を使ってもみほぐしをおこないながら、余分な老廃物を流していく機器となります。ハンドの技術と組み合わせて使うことも可能です。

仕組みと効果

痩身エステにおける吸引機器は、ハンドの代わりにリンパドレナージュをおこない、老廃物を流し、お肉をやわらかくして、痩せやすい身体にしてくれます。部分的に吸引することで、気になる部分にアプローチもできます。吸引によって筋肉がほぐれ、血液やリンパの流れが改善することも期待できます。

サロンでの使用例

エステサロンにおける吸引痩身では、施術時間の短縮ができ、少ないダウンタイムで気になる部分にアプローチできます。「部分痩せをしたい」という人向けのメニューを用意し、吸引機器を導入するのがおすすめです。中には、ラジオ波と同時に行えるものもあるため、機器を選ぶときに、お客様のニーズに応えられる範囲が増えるでしょう。

ラジオ波

「30~300MHz」と、ラジオと同程度の周波数の電磁波を照射する痩身機器を「ラジオ波」といいます。

仕組みと効果

ラジオ波を利用した痩身機器は、細胞に電気を流して熱を発生させることにより、新陳代謝を促します。電子レンジが中のものを温めるのと似た仕組みです。

ラジオ波による痩身では、基礎代謝を上げ、脂肪を温めることによって燃焼を促します。冷え性などが気になる人や、代謝を上げたい人にも向いている施術方法です。

サロンでの使用例

ラジオ波はあくまで、脂肪を燃焼しやすい状態へ促すことを目的とした機器です。サロンで活用する場合は即効性ではなく、新陳代謝を上げることによる全身的なメリットをアピールするとよいでしょう。キャビテーションなど、他の施術とセットで提供するのもおすすめです。

脂肪冷却マシン

体を温める痩身機器に対し、脂肪を冷却して痩身効果を狙う「脂肪冷却マシン」もあります。

仕組みと効果

脂肪冷却マシンを体にあてると、体内の脂肪細胞が凍結します。水と脂肪は凍る温度に差があるため、水分を温存しながら脂肪細胞のみを凍らせ、排出されやすい状態をつくる仕組みです。

脂肪細胞に直接アプローチできますが、機器を装着できる部位が限られているのと、体形によっては、施術できないこともあります。脂肪冷却マシンでの施術は、時間が取れない方向けの施術となります。

サロンでの使用例

脂肪冷却は、画期的な痩身技術として知られています。脂肪細胞を破壊して排出させる仕組みのため、老廃物の排出を促すリンパマッサージやエステなどと組み合わせ、セットメニューとして展開するのがよいでしょう。

業務用痩身機器の導入メリット

業務用痩身機器を導入することには、さまざまなメリットが期待できます。

サロンの売上向上

業務用痩身機器の導入で最も期待できることは、サロンの売上向上です。

顧客の満足度向上

痩身機器の導入で痩身メニューが増えれば、顧客の要望に応えられる範囲を増やすことができます。機器の中には脂肪を減らすことだけでなく、ボディラインを引き締めたり、代謝を上げたりと全身的な美容効果が期待できるものもあるため、高い美意識を持つ顧客の満足度向上につながるでしょう。

新規顧客の獲得

痩身メニューが増えることで、新規顧客の獲得にもつながります。既存のメニューとセットで訴求できれば、より大きな集客効果も期待できるでしょう。

また最近は、顧客自身がSNSなどで機器に関する情報を詳しく知っていることも多いです。話題の新鋭機器の導入が、新規顧客の獲得につながることもあります。

効率的な施術

業務用痩身機器により、施術をより効率化することも可能です。

時間短縮

痩身機器は、短時間の施術で効果が期待できるものも豊富です。導入することで、一人一人の施術をスムーズに行えるようになります。施術時間が短縮できれば回転率も上がり、より多くの顧客に対してサービスが提供できるようになるでしょう。

効果の向上

そうした高い回転率を維持しながら、高い効果が期待できるのも痩身機器導入のメリットです。特に近年は技術の発達により、機器の品質や安全性も徐々に進化しています。新鋭の機器であれば、高い効果を発揮して顧客の満足度の向上にもつながるでしょう。

まとめ - サロンに合った業務用痩身機器を選びましょう

業務用痩身機器は、エステサロンの集客やサービス向上、回転率向上にもつながるものです。自身のサロンが目指す方向性やターゲットに合ったものを選べば、さらなるサロンの成長も期待できます。新品購入、レンタル、中古それぞれのメリット、デメリットも考えながら最適な痩身機器を選び、エステサロン運営に役立ててみましょう。