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ピーリングとは? 期待できる効果や注意点など

ピーリングは、ニキビ、しみやくすみ、しわなどの悩みに対してアプローチができる施術です。皮膚科などの医療機関やエステサロンで施術されるだけでなく、最近では自宅で使用できるピーリング商品も市販されています。

さまざまな肌の悩みにアプローチできるピーリングですが、把握しておくべき注意点も多いです。今回の記事では、そんなピーリングの効果や注意すべき点について詳しくご紹介します。

ピーリングとは?

ピーリングとはどのような施術なのでしょうか? まずはピーリングの定義や目的について解説しましょう。

ピーリングの定義と方法

「ピーリング(peeling)」の「peel」には「はがす」という意味があります。ピーリングは、肌の表面にある古い角質にアプローチして肌をよい状態にする美容施術です。

かかる施術期間としては、解決したい肌の悩みの種類によっても異なり、数か月から1年以上かかるケースもあります。

ピーリングは、美容皮膚科などの医療機関、そしてエステサロンでの施術が受けるケースが主となっていますが、「ホームピーリング」といった自宅で行うピーリングもあります。また、最近ではスキンケア商品にピーリング効果をねらった成分を含むものも登場しています。

ピーリングの主な目的

ピーリングの主な目的は、肌の古い角質にアプローチすることで、キレイな肌へと生まれ変わらせることです。

健康な人間の肌は、何もしなくても自然に4〜6週間程度で生まれ変わっています。ターンオーバーとは、この肌の新陳代謝のことを指す言葉です。

しかし、自然なターンオーバーの周期は、年齢を重ねるごとに徐々に遅くなっていくといわれています。また、生活習慣の乱れ、紫外線や乾燥、ストレスなどの影響で周期が乱れてしまうこともあります。ピーリングはこの古い角質にアプローチすることできれいな肌状態にすることを目的とした施術です。

そのため、具体的にピーリングは以下のような効果が期待できるとされています。

  • ニキビやニキビ跡のケア
  • 毛穴の開きや黒ずみのケア
  • シミやくすみのケア
  • しわや肌の弾力のケア

ピーリングの種類とその特徴

同じピーリングの中でも、「ケミカルピーリング」「乳酸ピーリング」などといった種類に分けることができます。ここからは、それぞれの特徴について解説します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、医療行為として行われるピーリング治療です。そのため、医療機関でしか受けることができないピーリングとなります。

ケミカルピーリングでは、医療用のピーリング剤を肌に塗り、古い角質を取り除きます。ケミカルピーリングで使用される薬剤は、サリチル酸マクロゴール、グリコール酸、コラーゲンピールなどが挙げられ、医療機関によって用意している種類や配合が異なります。

医療機関で行うため、家庭用などに比べて薬剤の濃度が高めであり、肌質や状態を見て医師と相談しながら濃度を決めるといったこともあります。医師の監修のもとで自身の肌に合わせて施術ができたり、アフターケアが充実している特徴があります。

また、医療機関によってはさらに効果を高めるためのイオン導入や、ダーマペンなどの他の施術と組み合わせることも可能になっています。

なお、ケミカルピーリングは医療保険適用外のため、自費診療の扱いとなります。

乳酸ピーリング

乳酸とは、ヨーグルトなどに含まれる酸の一種です。乳酸はAHAの中にも含まれるものですが、乳酸だけに着目した場合に「乳酸ピーリング」と呼ばれます。

乳酸ピーリングの特徴は、保湿などの効果が期待できる点です。くすみやシミの悩みがある方は乳酸ピーリングが向いている場合があります。また、敏感肌で他のピーリングが合わない方も、乳酸ピーリングは分子が大きいため施術が受けられる可能性があります。

ピーリングのデメリットと注意点

ピーリングには、あらかじめ知っておきたいデメリットや注意点があります。

ピーリングのリスク

ピーリングによって角質がはがれた肌は無防備になることから、通常よりもダメージを受けやすい状態になります。特に薬剤の濃度が高いケミカルピーリングの直後などは、肌がピリピリしたり、赤みやかゆみを感じたりすることもありますので、

リスクがないとはいえません。「高頻度でピーリングを行う」「肌のコンディションが悪いときに行う」「肌に合わない化粧品を使う」など、やり方によっては肌に必要以上のダメージを与えてしまうことも考えられるので注意しましょう。

特に、ピーリング後の肌が弱った状態のときは、紫外線や乾燥に注意してもらう必要があります。また、継続して施術を行う間はピーリング直後だけでなく、常に紫外線対策や保湿に注意しておくことが求められます。

ピーリングの効果には個人差があります。肌に合わずに副作用が見られる可能性も0ではないことにも留意しておくべきでしょう。副作用として、ピーリングによって、肌に色素沈着が起こり、新たなシミができたり、ニキビや肌荒れが悪化したりすることもあります。こうしたリスクや副作用についても理解しておかなくてはいけません。
施術によっては、組み合わせることが出来ないものもあります。

正しく安全にピーリングを行う方法

ピーリングは、リスクを踏まえた上で正しく安全に行うことがとても大切です。特に以下の点については、必ず守らないといけません。

  • 過剰なピーリングは避ける
  • 肌が荒れているとき、肌に傷があるときは避ける
  • 紫外線対策、保湿に力を入れる
  • 頻度や使い方、使う量などを守る
  • 目・口まわりに薬剤を塗らないようにする

過剰なピーリング、肌の状態が悪いときの施術、紫外線・乾燥などの影響により、肌の状態が悪化したり、赤みや色素沈着が起こったりすることも考えられます。敏感肌など、肌に不安を抱えている人は特に注意が必要です。

まとめ - ピーリングの効果だけでなく注意点も把握しましょう

ピーリングは肌にいい施術である一方、人によって個人差があること、方法によってはリスクがある点に注意が必要です。

最近では医療機関やエステサロンでの施術に加え、自宅でも行える商品まで市販されるなど、広く認知されつつあります。そのような中、自宅で行うのは心配という人も多いはずです。高い技術力のあるエステサロンは需要があるでしょう。ピーリングの施術実施を検討されるエステサロンの方は、施術内容や効果、注意点などをよく理解し、メニューのひとつとすることをご検討ください。
ピーリングに関してご不明な点等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。

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