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スカルプケアとは? 効果やヘッドスパとの違いなど

スカルプケアとは、頭皮に対して行うお手入れのことです。エステサロンのメニューに導入することで、髪や頭皮に関する悩みを持つ人にアプローチしながら、フェイシャルエステとの相乗効果も期待できます。今回の記事では、そんなスカルプケアに対して期待できる効果や、似た施術として挙げられるヘッドスパとの違いなどについて解説します。

スカルプケアの基本

まずは、スカルプケアの基本情報から解説していきます。

スカルプケアとは?

「スカルプ」とは英語で「頭皮」を意味する言葉です。そのため、スカルプケアは「頭皮ケア」とも言い換えられます。髪の毛に直接行う「ヘアケア」とは異なり、髪の毛の土台である頭皮に着目して行われるお手入れです。

頭皮は、加齢による血流の低下やホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足や栄養不足のほか、過度なカラーリングやパーマなどによってトラブルを引き起こします。薄毛や抜け毛といった髪の悩みは、髪の土台である頭皮のトラブルが原因であることも少なくありません。

スカルプケアは、頭皮環境を清潔にして必要な栄養素を届けることで、健やかな頭皮や髪へと導いていくことを目的としています。自宅で行うシャンプーでは落としきれない汚れや皮脂を取り除いたり、筋肉を緩めたりする施術やケアを通して、薄毛や抜け毛など、髪や頭皮に関する幅広い悩みの改善につなげていきます。

スカルプケアの基本的な手法とその効果

スカルプケアの手法には、以下のようなものが挙げられます。

  • スカルプシャンプー
  • スカルプブラシ
  • ハンドトリートメント
  • 美容液
  • 業務用スカルプケア機器

自宅で行えるケアとして挙げられるのが、スカルプケアに着目したシャンプーや、ブラシを利用するものです。手軽にスカルプケアを始められる手段ではありますが、洗浄力が低下したり、頭皮を刺激しすぎたりして、逆効果となってしまうことも少なくありません。

エステサロンでのスカルプケアは、自宅でのケアとは異なる幅広い方法や専門的な手法でアプローチできる点が顧客にとってのメリットです。例えばハンドトリートメントは、筋肉の緊張を緩めて、髪悩みの原因の一つとして挙げられる血流低下にアプローチします。血流を改善させて、頭皮のめぐりを整えることを目指して行われる施術です。

より本格的な施術を提供するための手段として、業務用スカルプケア機器を利用する方法も挙げられます。機器の技術を使って、頭皮の汚れやゴミ、皮脂、角質の除去、温熱や電流を利用した頭皮ケア、スプレーによる美容液の塗布など、手技では行き届かないケアを施し、より健やかな頭皮へと導く手法です。

エステサロンにおけるスカルプケアメニュー提供

ここからは、エステサロンで提供できるスカルプケアメニューについて、詳しく見ていきましょう。

サロンでのスカルプケアサービスの種類

エステサロンで行えるスカルプケアサービスには、主に以下のようなものが挙げられます。

  • ドライスカルプケア
  • 美容液を使ったハンドトリートメント
  • 業務用スカルプケア機器による施術

髪を濡らして行うサービスには、原則として美容師免許が必要です。そのため、美容師免許を持つスタッフのいないエステサロンでは、髪を濡らすシャンプーなどによるスカルプケアは行えません。

そのためエステサロンでは、ドライスカルプケアと呼ばれる髪を濡らさずに行う施術が提供されるのが一般的です。また、スカルプケアに特化した業務用機器を導入することで、より本格的なスカルプケアの施術を提供できるでしょう。

スカルプケアサービスの導入メリット

スカルプケアは現在、自宅で行えるシャンプーやケアアイテムなども普及しています。しかし、自宅ではアプローチできる範囲が限定的です。技術や業務用機器を備えたエステサロンで行うからこそ、本格的に頭皮を清潔に保ちながら、髪悩みの改善も期待できます。スカルプケアサービスを導入して、そうした専門性を効果的にアピールすることで、頭皮や髪に対して悩みを持つ人の集客にもつなげられるでしょう。

また、スカルプケアは、髪に関する悩みはもちろん、顔の印象に関する悩みにもアプローチできる点がメリットです。メニューに取り入れることで応えられるニーズの幅が広がり、新たな集客にもつながります。エステサロンが行う施術として主流である、フェイシャルエステやボディトリートメントとは異なるメニューを展開することで、競合サロンとの差別化も期待できるでしょう。

フェイシャルエステとスカルプケアの相乗効果

エステサロンでスカルプケアと相乗効果をはかれるメニューが、フェイシャルエステです。

頭皮は、顔にも直結しています。スカルプケアにより、頭皮の老廃物を取り除いてめぐりを整えたり、筋肉を緩めたりすることで、顔を上向きな印象にすることも期待できます。特に、フェイシャルエステと組み合わせれば、頭皮に加えて顔まわりのケアもともに行うことができ、相乗的な効果につながるでしょう。

業務用スカルプケア機器の中には、顔まわりにも使用できるアタッチメントや機能を備えたものもあります。顔にも施術ができる複合機を使用したり、フェイシャルケアとのセットメニューを展開したりすることで、頭皮だけでなく、顔の印象アップを期待する顧客にもアプローチできるでしょう。

業務用スカルプケア機器でできること

業務用スカルプケア機器が備える、主な機能には以下のようなものがあります。サロンに機器を導入すれば、一台でこれらの施術が提供可能です。

  • 頭皮の皮脂や老廃物を取り除く
  • 美容液を導入する
  • 頭皮の毛穴に詰まった汚れやゴミを取り除く
  • 肩、背中、首などの筋肉を緩め、頭皮のめぐりを整える

※髪の毛を触ることは、エステではできません。

頭皮には、毎日のシャンプーや手技だけでは落としきれない汚れやゴミ、皮脂などの老廃物が残っています。業務用スカルプケア機器であれば、微弱電流や専用のコームなどを使用しながら、その汚れをしっかりと落とすことが期待できます。

また、汚れや古い角質を取り除いたあとに、美容液を塗布することで、発毛・育毛の悩みや健康な頭皮へとアプローチできます。より美容液が頭皮へ行き届きやすくなるよう、微粒子スプレーなどを備えた業務用スカルプケア機器もあります。

加えて、筋肉を緩めて頭皮のめぐりを整えることも、頭皮の健康維持に効果的です。業務用スカルプケア機器の中には、バイブレーションや温熱など、さまざまなアプローチで頭皮を刺激し、めぐりを整える目的の機能を備えたものがあります。

スカルプケアとヘッドスパ

スカルプケアと比較される美容施術に、ヘッドスパがあります。2つの施術の違いについて見ていきましょう。

スカルプケアとヘッドスパの違い

ヘッドスパは、頭にトリートメントやクレンジングを行う施術です。厳密には、エステサロンで受けられる「ドライヘッドスパ」と、美容師免許を持つ人のみができる、髪を濡らして行うヘッドスパの2種類があります。

エステサロンで受けるドライヘッドスパは、ハンドトリートメントや機械によってアプローチするものです。名前の通り、対象は「頭」であり、髪を含む頭全体に施術が行われるのが、スカルプケアとの違いといえるでしょう。ヘッドスパにはスカルプケアとは違い、髪をより美しくしたり、リラックス気分を提供したりする目的もありますが、筋肉の緊張を緩めて頭皮のめぐりを整える点では、スカルプケアとも共通しています。

一方のスカルプケアは、頭皮環境を清潔に保つために行うお手入れのことです。そのため、施術の対象はあくまで「頭皮」であり、頭皮を健やかな状態に保つことを目的とした施術が行われます。薄毛や抜け毛などの髪悩みに対し、頭皮の健康維持からアプローチしたい人や、さまざまな頭皮トラブルを抱えている人に対しての施術となります。

スカルプケアとヘッドスパを組み合わせるメリット

目的の異なるスカルプケアとヘッドスパですが、組み合わせることによる相乗効果も期待できます。

具体的には、ヘッドスパによって頭の筋肉を緩めた後、スカルプケアを行うことで、さらに頭皮のめぐりがよくなったり、美容液の浸透度が高まったりすることも期待できます。また、ヘッドスパはより髪を美しくする目的のある施術です。頭皮の健康維持をしながら、髪によりツヤやコシを与えたいといったニーズにも、合わせて応えることができるでしょう。

頭皮や髪に対するお悩みを持つ方や、より美しい髪を目指したいという方へのニーズに応えたい場合は、スカルプケア、ヘッドスパを組み合わせたメニューの展開も検討してみましょう。

まとめ - エステサロンにおけるスカルプケア導入

エステサロンにスカルプケアに関するメニューを導入することで、より幅広い顧客ニーズに応えられるようになります。また、フェイシャルケアやヘッドスパと組み合わせれば、相乗効果が期待できるのもメリットです。自宅でできるケアよりも高い効果が期待できる点を顧客にしっかりとアピールできれば、新たなターゲット層の集客も期待できます。競合との差別化や顧客満足度の向上を目指し、スカルプケアの提供を検討してみてはいかがでしょうか。

より質の高い施術を目指す場合は、業務用スカルプケア機器の導入もおすすめです。美容エステ機器の製作・販売を行うドクターズ・キッツでは、頭皮用機器「スカルプリード」を取り扱っています。薄毛、抜け毛、育毛ケア理論に基づく5種類の専門機能を搭載した、負担の少ない頭皮ケアの実現を目指した機器です。頭皮のお悩みだけでなく、頭皮の一部である顔の印象を上向きにすることも期待できます。製品の詳細は、下記ページも参考にしてください。
スカルプリード